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記事作成代行では、漢字で書くか、ひらがなで書くか

日本語の文章はひらがな・カタカナ・漢字・数字・アルファベットなど複数の文字を組み合わせて構成するため、ほかの言語と比べて複雑だと言われています。特に漢字はたくさんの種類があり、「沢山(たくさん)」「出来る(できる)」のように当て字が広く認識されている言葉もあるほどです。
そのためライティングに関わっている人は「この語句はひらがなで書いたほうが良いのか、漢字で書いたほうが良いのか」と悩むことも多いのではないでしょうか。
今回は、漢字とひらがなの使い分けについて解説します。

「ひらくか、とじるか」はライターの悩みあるある

ある語句を、ひらがなで書くことを「ひらく(開く)」、漢字で書くことを「とじる(閉じる)」と表現します。
あまりに漢字が多い文章は堅苦しい印象を与えてしまうだけでなく、リズムが悪くなって読みにくくなってしまうため、適度にひらがなを使って文章のバランスを整えたいもの。また、たとえば記事のなかで「出来る」と「できる」が混在していると、表記が不統一になり読み手が気になってしまってスムーズに読み進められなくなります。
しかしどの語句をひらくか・とじるかは明確に定められているわけではないので、ライティングをしていて悩むポイントかもしれません。

ひらく単語・とじる単語はメディアや企業で明確にルール設定されていることが多いため、表記の不統一を引き起こさないよう、あらかじめ確認しておいたほうが良いでしょう。

男性ライター

漢字よりもひらがなで書いたほうが良い語句とは?

漢字表記かひらがな表記か明確な規定はありませんが、辞書や教科書を出版している三省堂の「何でもわかる 日本語便利帳」では「ひらがなで書いたほうがよい単語」としていくつか紹介されています。下記に一例を挙げます。

【形容名詞】
こと(事)、もの(物)、とき(時)、ところ(所)

【名詞】
あなた(貴方)、これ(此れ)、どこ(何処)

【形容詞】
ありがたい(有り難い)、おもしろい(面白い)、かわいい(可愛い)

【連体詞】
いわゆる(所謂)、この(此の)、その(其の)

【副詞】
あえて(敢えて)、あらかじめ(予め)、ぜひ(是非)

【当て字】
とかく(兎角)、さすが(流石)、ちょっと(一寸)

これらは一例ですが、確かにどれも漢字で表記するよりひらがなで書いたほうがすっきりと読みやすい印象を受けます。

漢字とひらがなを使い分けたほうが良い語句とは?

同書では、場合によって漢字とひらがなを使い分けたほうが良い語句も紹介されています。
たとえば「うえ(上)」という単語。「丘の上に立つ」は漢字を使うべきですが「ご確認のうえ、ご連絡ください」ではひらがなを使うほうがベターです。
また「うち(内)」という単語は「手の内を明かす」という文章では漢字表記ですが「考えているうちに夜になってしまった」ではひらがなで表記したほうが良いでしょう。
このように、漢字が適している文章とひらがなで表記すべき文章があります。文脈や読みやすさなどを考慮して、漢字で書くかひらがなで書くかを決めましょう。

まとめ

漢字で書くか、ひらがなで書くかは明確に定められていません。だからこそ迷いやすいポイントであり、独自のルールが適用されていないと表記の不統一が起こってしまいます。
文脈ではどちらが適切か、読みやすいかどうか、全体のバランスはどうか、漢字よりもひらがなのほうが一般的か、など、複合的に考えて漢字表記かひらがな表記かを決めましょう。
また、ひらくか・とじるか、クライアントの明確なルール設定を確認しておくことで、関係者の認識のズレもなくなりスムーズにコミュニケーションが取れます。

編集部

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