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ライターにも求められるデザイン感覚とは?

ライターにもデザイン感覚が必要…といわれてもあまりピンとこないかもしれません。しかし、Web記事の制作に携わるのであれば、デザインに関する感覚や知識は確実にプラスになります。ライターに求められるデザイン感覚とは具体的にどのようなものなのか、その理由も含めてお伝えします。

Web記事はデザインされている

世の中のほとんどのWeb記事は「テキストのみ」で成り立ってはいません。同じWebページ中には写真やイラストも載っていて、読みやすいようにレイアウトされているはずです。テキストも本文とは別にキャッチコピーや見出しがあり、フォントサイズを変えるなどの工夫がなされています。つまり、Web記事はデザインされているのです。

デザインは通常、Webデザイナーがサイトのイメージに合わせて作成します。オウンドメディアやSEO記事にはよく「トンマナ(トーン&マナー)」が設定されています。トンマナとはサイトのトーン(調子)やマナー(方法、流儀)に統一性を与えるためのルールです。

デザイン面ではメインカラー、配色パターン、フォントの種類、キービジュアルとなる写真・イラストの選択基準などが決められています。ライティングに関してもトンマナはあり、こちらは文末表現、ひらがな・カタカナ表記、英数字表記などがルール化されています。

Web記事はライティングとデザインを同じイメージやコンセプトで統一させることにより構成されています。トンマナは両者のイメージを合致させることを基本にルールとして可視化されている、わかりやすい例といえます。

ライターにデザイン感覚が求められる理由

もしもライティングとデザインがまったくかみ合っていないと、そのWeb記事の印象はとてもちぐはぐなものになってしまうでしょう。たとえばサイトの雰囲気は若い読者を想定したカラフルなデザインになっているのに、記事の書き方が堅いニュース記事のようだったら、どんな人が読むWeb記事なのかわからなくなります。

逆に両者が一体化されていると、読みやすく、イメージと内容が伝わりやすく、ターゲットの絞れたクオリティの高いWeb記事にすることができます。

ライターが担当するのはライティングですが、作成したテキストがデザイン化されたときにどのような印象になるのかも意識しておくことが大事です。デザインされ実際にWeb記事として完成したときの形が見えていれば、それにマッチしたタイトルの付け方、キャッチコピーの言葉の選び方、本文の書き方ができるからです。

記事制作代行では、どんなときにデザイン感覚が必要?

ライターのデザイン感覚は、エディトリアル的な要素の強いWeb記事よりも広告的な要素の強いWeb記事を作成するときのほうが、よりシビアに求められる傾向があります。

これは記事LPなどの広告的要素の強いWeb記事には、企業のブランドイメージやコンセプト、商品の特性などによりマッチしたライティングとデザインが要求されるためです。ライティングとデザインを一体化させ、ターゲットにしっかりと届いてコンバージョンに結びつくような完成度の高さが必要です。

どのようにデザインとライティングをマッチさせればよいのか知りたいときは、多くのWeb記事を閲覧するほかに、ネイティブ広告や一般的な紙媒体の広告・ポスターなども分析すると参考になるでしょう。文章のトーン、テイスト、テンション、ニュアンスといった感覚的な部分に注目して、どんな表現の仕方があるのか研究してみてください。

まとめ

ライターに求められるデザイン感覚とは、デザインされた状態の記事を思い描き、デザインにマッチした統一感ある文章を書く力のことです。ただ原稿を書くだけではなく、こうしたスキルも発揮できるようになれば仕事の幅が確実に広がります。デザイナーとのすり合わせのためのコミュニケーションもとれるようになれば、編集者的な感覚も身につくでしょう。

また、ここでは触れていませんが、ライター自身がデザインも含めて担当したり、写真やイラストの選定を依頼されたりすることもあります。デザインについての知識がWebライターとしてのスキルを広げるために役に立つことを知っておきましょう。

 

 

編集部

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