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紙媒体とWEB媒体の書き方の違いとは

紙媒体、WEB媒体の記事は、読者に読んでもらうために良い内容にするという点では共通しています。しかし両者媒体における記事の書き方、あるいは読者に読んでもらう目的は大きく違っており、実際に執筆をする際はその点に配慮することが必要です。

そこで今回は、紙媒体とWEB媒体における記事の書き方の違いについて詳しく解説しましょう。

紙媒体とWEB媒体の違い

紙媒体とWEB媒体の最大の違いは、読者の読む姿勢が異なるという点です。紙媒体の場合、内容を最初から最後まできちんと読んでもらうことを前提として書くのが基本となっています。そのため、昔国語の時間で習った「起承転結」という順序で書いていき、結論を最後に持ってくるのが書き方の原則です。

一方、WEB媒体の場合、紙媒体のような読者を想定するのは難しいと言えます。というのも、ネットを閲覧しているユーザーは、スマホやパソコンで必要な情報を手っ取り早く入手したいと考えていることが多く、最初から最後まで悠長に読み進めるというケースは紙媒体よりも少なくなるのが一般的です。また、スマホやノートパソコンだと画面も小さく、文章の最初から最後まで文字を追うと目が疲れてしまうため、その意味でも必要な情報だけ素早く確認したいという動機が働いてきます。

WEB媒体を書くうえでの紙媒体にはない注意点

そのため、WEB媒体の記事では、伝えるべき情報、結論を最初に書き、その後に結論が導かれる理由や背景要因などを書くのが基本的な書き方です。また、文章自体も読み直しをしないで済むように、簡潔で分かりやすい内容にする必要があります。謎かけのような言い回しや隠喩表現などは、紙媒体だと評価されることもありますが、素早く・端的に情報を伝えるべきWEB媒体では不要です。

紙媒体では1つのページにすべての文章が一度に掲載されているので、ページさえめくればそこに書かれている情報をすべて読むことができます。しかし、WEB媒体はページにアクセスしたあと、縦スクロールをしながら文章を読み進めていくのが基本です。

縦スクロールの場合だと紙媒体とは異なり、視認できる画面上に文字情報がすべて表示されません。読者は上部から順番に読み進めていかざるを得ず、もしそこで興味を引けなかったら、下部までスクロールしないままページから離脱してしまいます。したがって、読者が求める情報・結論を最初に述べて、「なぜそう言えるか」と興味関心を持ってもらい、下部へとスクロールしてもらえる書き方をすることが大事なのです。

 

WEB媒体に求められるSEO対策

さらにWEB媒体の記事を書く場合、紙媒体にはない「SEO対策」が必要となってきます。SEOとはSearch Engine Optimizationの頭文字を取った言葉で、直訳すると「検索エンジン最適化」です。

通常、ネットで情報を得ようとするユーザーは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにキーワードを打ち込んで情報を探します。その際、自社サイトが検索結果として上位に表示されるようになれば、より多くのサイト訪問者を獲得できるでしょう。サイト運営者としては、上位に表示されるように技術的、意図的に記事内容を工夫する必要があるのです。

GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示されるようにするには、テーマ内容と記事内容が合致していること、ターゲットとなるっているキーワードをきちんと盛り込むことが大事です。そして何より、記事の内容が読者にとって有益であることが求められます。

まとめ

紙媒体とWEB媒体の記事は、読者に読んでもらうという点では同じですが、書き方や目的には大きな違いがあります。WEB媒体の場合、情報を素早く得たいという読者のニーズに応えるため、さらに縦スクロールというWEBページの特性に合わせるためにも、結論を最初に書くことが重要です。

また、WEB媒体では、検索エンジンの上位に表示されるようにSEO対策を行うことも必須です。掲載した記事が検索結果のより上位に出るように、対象キーワードを見出しなどに効果的に盛り込む、有益で信頼性のおける情報をテーマに沿って書くなどを心がける必要があります。

それぞれの違いを理解したうえで執筆すると、読者を惹きつけ、読み進めてもらえる記事になるでしょう。

編集部

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